マサブク ~masaki books~

理系大学院生がおすすめのミステリ小説を中心に紹介していく雑記ブログ

「すべてがFになる」 -森博嗣- 【理系ミステリの名作】あらすじ&感想

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こんにちは、マサキです。

 

今回ご紹介する小説は森博嗣さんの「すべてがFになる」です

 

 

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第1回メフィスト賞受賞のこの作品

ドラマ化もされているので名前だけは知ってる!という方が多いのでは?

 

こちらの小説は

  1. 理系ミステリが好きな人
  2. 鮮やかなメイントリックを味わいたい人
  3. 個性豊かなキャラクターが好きな人

にオススメとなっています

 

 

この本のオススメ度は S

 

理系ミステリの元祖といわれている通り、トリックや登場人物の会話も理系の単語が多いですが、読み進めた先にとてつもないトリックが待っていますのでぜひ読んで頂きたいです!

 

それではさっそくまいりましょう!

 

 

 あらすじ

今は夏。萌絵はそれを思い出す。

画面の中の少女(そう、そう呼ぶのに彼女は相応しい)は、よく見ると白いセーターを着ているし、ときどき見える手には薄い手袋をしていた

「すべてがFになる」p.17

 N大学の一年生、西之園萌絵は真っ白な部屋の中、ディスプレイに映る天才プログラマー、真賀田四季と対峙していた

 

四季の存在感に圧倒される萌絵、幾ばくかの時間が過ぎ、四季との対談は終わる

 

後日萌絵は、N大学の助教授であり、萌絵と昔ながらの付き合いをしている犀川創平真賀田四季と会ったことを報告する

 

犀川真賀田四季に実際に会ってみたいと思っており、萌絵ももう一度四季に会うために、ゼミ旅行を兼ねて、犀川達ゼミメンバーは四季がいる離島へと向かう

 

四季の研究所へと入った犀川萌絵真賀田四季とテレビ電話をつなごうと試みるが、返事がない

 

そこで研究所のメンバーとともに、真賀田四季のいる部屋に出向く

 

しかしその時、研究所のサブシステム「デボラ」が不具合を起こし、部屋の照明が消える

 

そして四季の部屋が開き、暗闇の中で白いものが動いた

 

部屋から出てきたものはウエディングドレスのような白いものを着た人形だった

 

犀川と萌絵も後退した。彼らは、壁を背にして、その異様な光景を見ていた。

だんだん明るい場所に出てきて、人形の顔が見えた。

その顔は、この世のものとは思えない形相だった。

それは人形ではない。

生きている人間でもない。

ウエディングドレスだけが、純白だった。

「予期しないエラーです」デボラの抑揚のない声がする。

萌絵の両手が、犀川の右腕を握りしめていた。

「すべてがFになる」p.103

 

犀川と萌絵のキャラクター

 

大学教授の犀川と学生の萌絵、2人のでこぼこコンビがおりなす会話はガチガチの理系ミステリの中で息抜きになりとてもいいバランスです!

 

ただ、シリーズ一作目ということもあり、二人のキャラクターがまだあまり固定されていません。

 

二人とも秀才なので頭がよく、会話もとてもテンポよく進むのですが読んでいるときは長いくない?と思うような展開が多かったです

 

そして作中では主役であるはずのこの二人より圧倒的に存在感のあるキャラクターが登場しているのでいい意味でも悪い意味でも主役の二人を喰っている印象を受けました。

 

 

様々な伏線

 

研究所しかない孤島での密室殺人、しかも死体の両手両足が切断されているという圧倒的インパクトで、この本の序盤から物語にのめり込んでいけます。

 

しかもこの死体の登場の仕方にも意味がある

 

そして、タイトル「すべてがFになる」の意味が明らかになったとき、あなたは唸りをあげるでしょう!

 

 緻密なトリックが張り巡らされたこの作品はまさに、本格ミステリの王道を突き進みながら、読者の想像を超える『理系ミステリ』でした

 

ぜひ皆さん手に取って読んでみてください!そして完璧なトリックを推理しながら解いてみてはいかがでしょうか

 

今回は「すべてがFになる」 -森博嗣-を紹介させていただきました!

 

それではみなさまよいミステリ小説ライフを!