マサブク ~masaki books~

理系大学院生がおすすめのミステリ小説を中心に紹介していく雑記ブログ

「かがみの孤城」 -辻村深月- 【心温まる、少年少女の物語】あらすじ&感想

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こんにちは、マサキです。

 

今回ご紹介する小説は辻村深月さんの「かがみの孤城」です

 

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2018年 本屋大賞第1位

 

辻村深月さんの作品を読んだのは初めてなのですが、この世界観や温かい物語にふれて

大好きな作家さんになりました!

 

まだ読んでいない方にもこの本のすばらしさを伝えたい!

 

それではさっそくまいりましょう!

 

この本のオススメ度は A

 

 

 

あらすじ

主人公、こころは中学一年生

ある日、同級生の真田美緒からいじめを受け、精神的に深い傷をおったこころは学校に行くことをやめてしまう

 

母親に心配されながらも、子供育成支援の教室「スクール」に足を運ぼうとするが

トラウマがよみがえり、なかなか家の外をでれないこころ

 

そんなある日、こころの部屋にある楕円形の大きな鏡が光りを放つ

 

その光に吸い込まれ、こころは鏡の中の世界に入り込んでしまった

 

そこは大きな城が立つ不思議な世界

 

呆然と立つこころの目の前に、突然狼の面をかぶった少女があらわれる

 

その場所にはこころ以外にも6人の中学生が集められていた

 

狼面の少女はこころたち7人を選び、この城に招待したという

そして城の中にある『願いの部屋』を見つけた一人の願いをかなえてくれるというのだ

 

「お前たちには今日から三月まで、この城の中で”願いの部屋”に入る鍵探しをしてもらう。見つけたヤツ一人だけが、扉を開けて願いを叶える権利がある。つまりは、”願いの鍵”探しだ。――理解したか?」

 「かがみの孤城」p.43

 

 

こころたち不登校な子供たち7人はなぜ集められたのか?

 

ラストに明かされる驚きの真実とは?

 感想 

七人の共通点

集められた7人の中学生は『学校に行っていない』という共通点があります

物語中盤までは互いに学校の話題をさけるこころたち

 

だが物語が進むにつれて、心を開いていき仲良くなっていきます

 

そしてこころのトラウマもみんなに相談することで次第に回復の傾向を見せます

 

中学生の心の葛藤

この作品の中学生たちは何かしら、悩みを抱えています。

中学生という繊細な時期の心の描写がリアルで、僕自身もああ、こんなこと思ってたなと共感することばかり。

 

昔の自分の気持ちを思い返すとその瞬間を必死に生きていたのですが、年を重ねるにつれ何でこんなことで悩んでたのかなと思うことが多々あります。

 

この小説を読むことで、7人の中学生それぞれの悩みに共感し、当時の自分を思い出せるのでなおさら、こころたちに感情移入できるのだと思います。

 

 クライマックス

ラストシーンで明かされる壮大なトリック、そして7人の中学生のこれから

 

このトリックは勘がいい人なら気づけるかな?こころたちの会話を注意深く読んでみるとヒントがあります!

 

ただこの小説はトリックが要になっているのではなく、やはり心理描写が秀逸です

終盤にかけての爽快感がたまりません!!

 

心からおすすめしたい小説

 総じて、この小説はいま何かしら悩みを抱えてる人、不登校の人もそうじゃない人も、今を生きている大人たちに読んでほしい小説です。

 

今何かに悩んでつまづいているかもしれない、未来に希望がないかもしれない

でも、自分自身が変わろうとさえすれば未来は変わり、いつの間にか嫌だった自分も変えることができる

 

「大丈夫、大丈夫だから」と小説が自分に語りかけてくれてくれる

 

この小説を読むことで現状は変わらないのかもしれない、でも自分の背中を押してくれる

そんな、希望をもらえた小説でした。

 

今回は「かがみの孤城」 -辻村深月- を紹介させていただきました!

 

それではみなさまよいミステリ小説ライフを!