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理系大学院生がおすすめのミステリ小説を中心に紹介していく雑記ブログ

「冷たい密室と博士たち」 ー森博嗣ー 【超低温下の密室殺人】あらすじ&ネタバレなし感想

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こんにちは、マサキです。

 

今回ご紹介する小説は理系ミステリで有名な、森博嗣さんの「冷たい密室と博士たち」です。

 

 

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「すべてがFになる」に続く『S&Mシリーズ』第2作目

 

森博嗣さんといえば第1回メフィスト賞受賞の「すべてがFになる」ばかり有名になっていますが、この作品も隠れた名作です

 

さっそくまいりましょう!

 

この本のオススメ度 B

 

 

概要

 

同僚の誘いで低温度実験室を訪ねた犀川助教授とお嬢様学生の西之園萌絵。

だがその夜、衆人環視かつ密室状態の実験室の中で、男女二名の大学院生が死体となって発見された。

被害者は、そして犯人は、どうやって中に入ったのか!?人気の師弟コンビが事件を推理し真相に迫るが…。

究極の森ミステリィ第2弾。

 

 

あらすじ

 

ある日、N大学建築学科助教授、犀川創平の元へ学生の西之園萌絵から

「先日の事件の件で話し合いたいことがある」

とメールが届く

 

メールを受け取った犀川は同じくN大学助教授の喜多北斗と西之園萌絵とともに

喫茶店に入り事件の推理を始める

 

2週間前、犀川と萌絵は喜多が所属している研究室<極地研>へ足を踏み入れる

 

そこには<マイナス20℃>の室温を持つ超低温室があり、その日実験が行われた

 

実験の成功を祝し、メンバーで談笑をしている間に違和感が訪れる

 

犀川と喜多は、ほぼ同時に準備室の中を見た。

そして、息を止める

「まさか」

そう言ったのは喜多だったが、犀川も同じ言葉を発するところだった。

 

「冷たい密室と博士たち」p.116

 

超低温室で発見される死体

 

果たして犯人は、どのようにして密室状態の超低温室で殺人を 犯したのか?

 

 

 

感想

 理系ミステリ

この作品、実は『S&Mシリーズ』の第1作目の予定だったらしく、トリックがあまり派手ではないです。

 

しかし理系ミステリと銘打っている通り

トリックが論理立てて練られているのでミステリ好きな方はすんなりと読み進めることができるとおもいます

 

ただ、森博嗣さんの作品全般で言える事で理系特有の単語が飛び交うシーンが多いので

読んでいる途中で、今なんの会話をしているんだ?となることが多いかなと

 

この作品のシリーズとしての立ち位置は「すべてがFになる」で犀川と萌絵の関係性が明示され

「冷たい密室と博士たち」でより、二人のキャラクターが確立されるので

シリーズものとしても十分に楽しめます。

 

特に犀川教授が酔ってくだらないギャグを連発するシーンは大好きです笑

 

切ない動機

動機をあまり重要視していない作品が多いと思いますが

この作品は、なぜ犯人が殺人という行為を犯したのか、動機がものすごく切なく、印象に残っています

 

犯人に同情してしまうほどに……

 

密室トリック 

 この作品での密室トリックは明確にヒントが提示されていて(萌絵と喜多が順序立てて推理を進めていく)かなりわかりやすい!

 

終盤の犀川が事件のトリックを講義形式で進めるシーンはサクラ二人(萌絵と喜多)が肝心な質問を犀川に投げかけてスムーズに進むので疾走感が落ちることなく読み切れました

 

まとめ

今回は森博嗣の作品の中でも王道、ゆえに埋もれてしまっている「冷たい密室と博士たち」を紹介させていただきました!

 

まさに完璧といえる推理と物語が待っているので一読の価値アリです!

 

それではみなさまよいミステリ小説ライフを!