マサブク ~masaki books~

理系大学院生がおすすめのミステリ小説を中心に紹介していく雑記ブログ

「46番目の密室」 ー有栖川有栖ー  【密室殺人をめぐる探偵コンビの推理】あらすじ&感想

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こんにちはマサキです。

 

今回ご紹介する小説は有栖川有栖さんの「46番目の密室」です。

 

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新本格ミステリの代表格とも言える有栖川有栖の『作家アリスシリーズ』第1作目である本作。

 

2016年に『火村英生の推理』としてドラマ化もされており、小説は読んでいなくとも、名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?

 

それではまいりましょう

 

この本のオススメ度 C

 

 

 

概要

 

1991年のクリスマス、北軽井沢の別荘で開かれる、〈密室の巨匠〉と呼ばれる推理作家の真壁主催の集まりに参加したアリスと火村。

これまで45もの密室トリックを発表し、〈日本のディクスン・カー〉とも称される真壁が夕食の席で、現在最後の密室ものを執筆中であると話す。事実上の引退宣言であった。

だが翌朝、密室状態の部屋で暖炉に頭部を突っ込んだ真壁の死体が発見される。果たして真壁は自身が考案した46番目の密室で死んだのか。

 

 

クローズドサークルでの密室殺人というこの作品、王道中の王道を突いており、Theミステリ小説という感じです。

 

ミステリ小説を読んだことがない人はぜひ1度は読むべき作品だと思います。

 

 

あらすじ

 

密室を愛し、

密室を憎む、

すべての人々にー

 

あるホテルの火災によりホテルの内外では絶望の悲鳴があがる

 

消防車や救急車が到着し、ホテルに取り残されている人々の救助を始める消防士たち。

 

野次馬の一人が5階に女の人が取り残されていると叫び、命の危険を顧みず

一人の消防士がホテルに踏み込んだ。

 

「全員救出、全員救出!」

そんな声が隊員の間で飛ぶ。

しかし、群衆も隊員らも、まだ燃える建物の中に一人の消防士が留まっていることを承知していた。

男女を地上に降ろした二人の消防士が5階に戻るのは、その一人を連れ帰るためだとみんな理解した。

「46番目の密室」p.11

 

そしてこの日、若い消防士一人が命を落とした。

 

場面は変わり、ある大学の講義室。

臨床犯罪学者の火村英生は学生たちに犯罪社会学の講義をしている。

 

講義がおわると、学生の群れをかき分けて30代の男が火村に声をかける。

 

有栖川有栖、推理作家であり火村とは学生時代からの付き合いである。

 

アリスと火村は密室ものの本格推理小説を得意とする巨匠、真壁誠一のもとへ訪れる。

 

そこには同じく真壁に招待された人々が介していた。

 

密室ものの推理小説は次の作品で最後だ、と語る真壁。

 

しかし、真壁は次の日アリスたちの目の前に焼死体となって表れた。

 

奇しくも密室状態の中で発見された死体、果たしてこの密室は

真壁の生み出した46番目の密室なのか?

 

 

感想

物語の進み方はいたってシンプルで

  1. 殺人事件が起きる
  2. 容疑者たちからの情報を得る
  3. 探偵が推理をして犯人を特定する

 

このタイプの推理小説にありがちなのですが

 

とにかく事件が起きるまで暇です

 

特にこの火村英生とアリスの『作家アリスシリーズ』第1作ということもあってか

  • アリスと火村の出会い
  • 彼らはどのような関係なのか

これらを小説の前半部分に詰め込んでいるため、説明口調の文章がやたらと多いです。

 

作者の有栖川有栖先生も新装版のあとがきで

えらく急いで書いた記憶がある、といっているのであながち仕方がないかなと…

 

ただこの作品のトリックは素晴らしく、とても精密にできていて控えめに言って

最高です!!

 

ただ一点だけ、、、動機の推理が多少分かりづらかったのが少し不満です、、

 

それ以外の推理はほんと火村さんすご、、という感じなので圧倒されたい方はぜひ!!

 

これからぼくも作家アリスシリーズを順に読んでいきたいと思います!!

 

それではみなさまよいミステリ小説ライフを!